2011年5月10日火曜日

最大規模の駅ビル「JR博多シティ」<前編>

こんにちは、川原好恵です。
今回は、福岡・博多にできた新しい商業施設のお話をしたいと
思います。
九州に来ると「福岡はアジアの玄関口」という言葉を、よく耳にします。
現状はそう簡単な話ではないのかもしれませんが、
少なくとも、公共交通機関や観光案内など、
日本語・英語・韓国語・中国語の4カ国語表示になったのは、
東京より、ずっと早かったと記憶しています。
1996年に「キャナルシティ博多」がオープンした際にこの街を訪れ、
その4カ国語表示を見て、
「この街は東京ではなく、アジアに向いているのだな」と感じました。




今回訪れたのは、3月3日にオーブンした、
福岡・博多駅の駅ビル「JR博多シティ」
オープン約1週間後に東日本大震災がおきたため、
東京にいる者にとっては、なんとなく影が薄く感じられていたましたが、
3月12日の九州新幹線鹿児島ルート全線開業に先立ちオープンした
全国でも最大規模の駅ビルあり、本来、福岡市、いえ西日本の商業施設動向の
今後を左右する、ビッグニュースだったのです。

まずは、JR九州グルーブの専門店街「アミュプラザ博多」へ。
新しい商業施設を訪れると、時代の流行りというかトレンドというか
傾向が顕著にわかって、面白いですね。
私なりにちょっとその傾向をまとめてみました。


1.休憩スペースがかなり広くて贅沢
収益や坪効率を考えると、どこまで設けるかは悩みどころでしょうが、
やはり「ホスピタリティ」「高級感」には不可欠なのでしょうね。
実際は、買い物客以外の方の休憩スペースとして活用されていることの方が
多いような気もしますが・・・・私も含めて。


2.とにかくグリーンがいっぱい
このグリーンのメンテナンス料、月にいくらかかるのでしょうね・・・。
ファッションビル出身の私だから、ついこんなこと考えてしまうけれど、
普通のお客様はそんな心配されないから、いいか。
このグリーンがちゃんと自生して、頻繁に植え替えられないことを祈ります。




3.飲食フロアの活性化が成功のカギを握る!?
9・10階の「シティダイニングくうてん」は、
ゴールデンウイークが明けた平日の12時前なのに、この人!
「牛たん炭焼 利休」の前には、約40人の行列でした。
東京の名店、有名シェフの店、地元の人気店とバラエティ豊富な
ラインナップ。
東京は「テナント見つけるの大変だっただろうな・・・」的な、
行き詰まり感が否めない商業施設も多々ありますが、
福岡出店には、まだまだ開発の余地あり!?
リーシングに余裕を感じました。



4.屋上庭園&神社は新定番
屋上に子供の遊具施設があったのは、昭和の話。
昨年9月にオープンした「銀座三越」同様、ここも屋上は
美しい庭園になっていて、
その中を子供を乗せる「つばめ電車」が走ります。
その傍らには旅の安全を祈願する「鉄道神社」、さすがJR九州の商業施設。
ドッグランがあるのも、今っぽいですね。




次回は「アミュプラザ博多」に隣接する「博多阪急」をレポートします。

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