こんにちは、エディター&スタイリストの近藤です。
いまちょうど、講師をしているファッション専門学校で生徒たちとNYコレクションのトレンドリサーチをしているのですが、そこでちょっと不思議(?)な光景を見かけました。
好き嫌いが分かれるところなので、ニッチなところに目をつけたことになるのですが。。
それはずばり、“アニマル”現象が起きているということです。
“アニマル”といってもレオパードやダルメシアンといった動物の柄のことではありません。
まんま、動物がランウェイに登場しているのです。
例えば、ガーリーフェミニンでおなじみの「ジル スチュアート」。
トップバッターには“フクロウ”プリントのドレスが登場しました。
しかも、かなり大胆に。
それから、闇夜に生息する“キツネ”の姿も。
今春夏にヴィヴィッドカラーが台頭した影響もあってか、秋冬はもう少し落ち着いた色みのボールドカラーが多く見られたのも特徴です。
ボヘミアンやレトロなど、どこかちょっと懐かしいムードを醸し出しています。
それから、日本の若い女の子にも人気の「マーク BY マーク ジェイコブス」。
ここでは“鹿”プリントが生徒にも可愛いと評判でした。
このプリントはバッグにも登場。
若い子の間では、スカートのひざ下丈が難しい(むしろミニ丈がいいそうです)という声が多かったのですが、洋服から取り入れるのに抵抗があればこういった小物からアレンジを効かせるのもおすすめです。
それからこちらはパリコレになりますが、「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ」。
1950年代のピンナップガール(ベティ・ペイジをあしらったトップスもあり)を、このブランドらしくダークでロマンティックに解釈したコレクション。
そこには“パンサー”が登場していました。
一歩間違えると大阪のオバチャン!?という危機感があるものの、そこはさすがジバンシィ、最高のセンスと技術でオリジナリティ溢れる世界感を体現しています。
特にこのマリアカルラが着用しているルックは、私個人もかなりお気に入りで、ただいま虎視眈々と狙っているところです。。
プリントで主張しつつ、品のある大人のフェティッシュを表現しているところにエレガンスを感じます。
さて、あなたはこの“アニマル”が好きですか?
それとも抵抗がありますか?
多くのブランドで見られたわけではないので、トレンドという域にまでは到達しないのかもしれませんが、暗く重くなりがちな秋冬ファッションにはこういうインパクトがあってもいいかもしれませんね。
ファッションエディター&スタイリスト
近藤陽子
Fashion editor & Stylist
Yoko Kondo
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