2011年5月27日金曜日

今年のユニクロ「ブラトップ」は1000万枚!

こんにちは、川原好恵です。

東京も30度近くになる日もあったり、そろそろ夏本番へ向けて
準備が必要になってきましたね。
今年は節電による暑さ対策が最重要課題となりそう。
そこで大切な役割を果たすのが下着です。
各社、最新技術を駆使した機能素材と構造で、
日本ならではの高性能製品を打ち出しています。
下着の選択次第で体感温度はぐっと変わるもの。
夏下着についての詳細は、近々「最旬ランジェリー通信」
レポートする予定なので、ご覧ください。

さて、本日は"夏の下着"としてすっかり定着した、
ユニクロの「ブラトップ」についてのお話。
先日、商品&新作CM発表会があったのです。
5月23日からCMがオンエアされているので、
すでにご覧になった方も多いかと思いますが、
今年のイメージキャラクターは、今をときめく水原希子さん。
もはやユニクロは旬のモデルもハリウッド俳優も
楽々キャスティングな感じですね・・・。
発表会にはご本人が登場されたのですが、その透明感のある美しさには、
思わず息を飲んでしまいました。



そのブラトップは2008年に発売され、その年300万枚を売り上げました。
カップ付きのキャミソールは、ずっと以前から下着メーカーによって
発売されていましたが、まるで初めて世に生まれた商品の
ように話題になりましたよね。
すべてマーケティング戦略の勝利といえるでしょう。さすが世界のユニクロ!

そして、2009年、2010年は900万枚を販売。
2011年は世界で1000万枚を販売予定なのだそうです。
1000万枚とは驚きの数字ですが、これは「消極的な数字」と、
執行役員の方はおっしゃってました。
ユニクロはあの保温インナー「ヒートテック」を、2010〜11年秋冬だけで
7000万枚販売しているので、それに比べたら
確かに控えめな数字かもしれませんね。
そうそう、ユニクロはパリでも人気ですが、
極寒の日にはヒートテックを着ていると、カトリーヌ・ドヌーブが
つぶやいたという話も聞きましたよ(笑)。

今年の「ブラトップ」の目玉は、例年の「コットンブラトップ」に加え、
汗や湿気を吸収し、衣服内の温度を快適に保つ繊維を使用した
「サラファインブラトップ」の発売。
まさに、暑さ対策が重要視される今夏にぴったりのアイテム。


「サラファイン」は東レとの共同開発繊維ですが、こういった機能素材は
日本のお家芸。
ハイテクノロジーを駆使した日本の素材開発力は、
世界中からリスペクトされ、多くの有名ブランドや
ファッションチェーンで使用されています。
ある英国の大手小売業の開発者は、そんな日本の機能素材と
機能商品のリサーチのために年に数回、日本を訪れるほどです。
そういえば、あるエッジィな若手デザイナーを取材したときのこと、
「僕達の商品がたくさん売れるようになったら、日本のハイテク素材を
使うのが夢なんだ」と言われ、とても誇らしく思ったことを覚えています。
機能素材だけでなく、美しさを競うレースも日本企業の製品は人気。
ラペルラ(イタリア)、シャンテル(フランス)といったラグジュアリーな
ヨーロピアンランジェリーブランドや
カルバン・クライン(アメリカ)、ヴィクトリアズシークレット(アメリカ)と
いったアメリカのメジャーブランドが日本企業の製品を継続して採用しています。

震災後の風評被害によって、世界では日本製品に対し、
さまざまな反応がされています。
私は、開発者達や職人達の長年の努力と情熱によって築き上げられた
「ジャパンクオリティ」が、決して揺るがないことを心から祈っています。

2011年5月24日火曜日

百聞は一見にしかず

中国には9000万の雑誌やフリーペーパーなどがあるといわれています。
発行部数は100万を超えるものも多く、ちょっと人気がある程度でも、30万部は突破する、という規模です。

しかし、実際に中国の雑誌を買って、手に取ったことがある日本人はどれだけ存在しているでしょうか?

なぜなら、中国では雑誌は街頭のスタンドのようなところで売られていて、本屋さんで売っているわけではないためです。
しかも、同じ雑誌を繰り返し購入できる保証もないので、実は雑誌を買うのはハードルが高いのです。

おまけに、中国の雑誌はどれもこれも充実の厚さを誇っており、重い、のです。中国から持ち帰るとオーバーチャージがつくという代物です。

というわけで、当社では、北京や上海で販売されている雑誌を中心に、フリーペーパーやフリーマガジンなどを毎月配送するサービスを始めました。
雑誌は、中国でビジネス展開するための最高の参考書です!

詳しくは、http://www.moon-cake.asia/business/magazine_delivery.html にてご確認ください。

2011年5月23日月曜日

H&Mがやってきた!

ショッピングモールを外から。
「万达」は当て字で、中国語では「ワンダー」と読みます。

こんにちは、中国・武漢の山田です。

2011年5月12日、武漢にとって記念すべき日となりました(と勝手に思っているだけですが…)。
H&M武漢1号店がオープンしたのです!

実は、このH&M、前々からオープンの噂はありました。
既にH&Mは内陸を含む中国の多くの都市に進出しています(文末URL参照)。
以前から武漢にもできる、できない、いつできる、といった話を噂にしていました。
同じように出店の噂があったZARAは先に進出しています。

今回のオープンを知ったのは約1週間前、たまたま利用したバス停の広告でのことでした。
突然の大ニュースに驚いたのですが、よくよく注意すると武漢中のバス停にH&Mの広告が溢れています。
そしてオープン日に行くことを即決。
今回もバスで2時間かけて、長江の向かい側、漢口地区へ。
H&M入り口その1。小さく「出口」と張り紙があります。
この日に限り、一応こちらが出口です。

H&Mがオープンしたのは巨大なショッピングモールの中です。
まず、H&Mにたどり着く前に、ショッピングモールに驚かされました。

このショッピングモールは、半年ほど前にオープンしたそうですが、ふつう中国(武漢だけでしょうか?)では半年もすれば、建物にほころびが見えてきます。
しかし、このモールにはそういった中国臭さが感じられません。
雰囲気は日本のモールとほぼ同じ。
お店は知らないものばかりですが、とにかく雰囲気が日本と同じなのです。
なぜか、日本にいるような安心感を感じてしまいます。

さて、本題に戻りましょう。
H&M入り口その2。こちらがこの日の入り口です。

H&Mにたどり着くと、店内はなかなかの繁盛ぶり。
私が行ったのは既に夕方で、スムースに入店できましたが、入場制限用の柵などがまだ残っていました。
店内は、Men’s、Women’s、Kids’の3エリアで、日本の感覚では大型店に数えられると思われます。
(今回、ラッキーなことにH&Mの隣りにはZARAもありました。こちらも大型店です。)
H&MのとなりにあるZARA。おまけです。

今回、わざわざオープン日に行ったのは、「店内がどんな大変なことになっているのかを観察する」のも一つの目的だったのですが、意外にも(?)秩序が保たれていました。
もちろん世間一般の武漢と比べてという話なのですが、やはりH&Mを知っているという時点で、武漢人の中ではそれなりのレベルの人たちなのかもしれません。
店内風景その1。日本と変わりません。
店内風景その2。
予想どおりの光景がありました。
レジ待ち列。

秩序があると言っても、もちろん中国ならでは?武漢ならでは?のエピソードもあります。
私が帽子を買おうといくつか手に取って悩んでいると、女性客が近づいてきて、
「それちょっと見せてほしい」
その後、「今度はそっちを見せてほしい」
またまた「やっぱりそっち」
など、欲しい商品を持っていれば店員も客も関係ありません。

レジでも、キャッシュオンリーのほうは待ち時間ゼロ、銀聯カード可のほうには大行列です。
さらにとっておきはマネキンたち。
こちらは写真をご覧下さい。
特に下の写真には、一カ所おかしいところがあるので、間違い探しをしてみてください。
マネキンその1。こちらも予想どおりです。
マネキンその2。
一見左側がおかしく見えますが、間違いがあるのは右側です。
同行した日本人留学生(女性)は大笑いしていました。 

実は、私は日本では数えるほどしかH&M、ZARAに行ったことがないのですが、今回の武漢進出にはとても喜んでいます。
なぜなら、価格と品質の釣り合いをある程度読めるからです。
中国ブランドにもきっと良いものがあるのでしょうが、素人目には、どれが良いものなのか、また価格と品質が見合っているのかはわかりません。
その点で、たとえバスで2時間かかろうとも、知っているブランドが「ある」と「ない」では大違いなのです。
普段から通うことはなくても、いざという時に買える場所ができたということに、幸せを感じています。

H&M中国店舗マップ
http://www.hm.com/cn/store-locator

2011年5月21日土曜日

ずばり“アニマル”、がニッチなトレンド?

こんにちは、エディター&スタイリストの近藤です。

いまちょうど、講師をしているファッション専門学校で生徒たちとNYコレクションのトレンドリサーチをしているのですが、そこでちょっと不思議(?)な光景を見かけました。
好き嫌いが分かれるところなので、ニッチなところに目をつけたことになるのですが。。

それはずばり、“アニマル”現象が起きているということです。
“アニマル”といってもレオパードやダルメシアンといった動物の柄のことではありません。
まんま、動物がランウェイに登場しているのです。

例えば、ガーリーフェミニンでおなじみの「ジル スチュアート」。
トップバッターには“フクロウ”プリントのドレスが登場しました。
しかも、かなり大胆に。


それから、闇夜に生息する“キツネ”の姿も。
今春夏にヴィヴィッドカラーが台頭した影響もあってか、秋冬はもう少し落ち着いた色みのボールドカラーが多く見られたのも特徴です。
ボヘミアンやレトロなど、どこかちょっと懐かしいムードを醸し出しています。


それから、日本の若い女の子にも人気の「マーク BY マーク ジェイコブス」。
ここでは“鹿”プリントが生徒にも可愛いと評判でした。


このプリントはバッグにも登場。
若い子の間では、スカートのひざ下丈が難しい(むしろミニ丈がいいそうです)という声が多かったのですが、洋服から取り入れるのに抵抗があればこういった小物からアレンジを効かせるのもおすすめです。


それからこちらはパリコレになりますが、「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ」。
1950年代のピンナップガール(ベティ・ペイジをあしらったトップスもあり)を、このブランドらしくダークでロマンティックに解釈したコレクション。
そこには“パンサー”が登場していました。


一歩間違えると大阪のオバチャン!?という危機感があるものの、そこはさすがジバンシィ、最高のセンスと技術でオリジナリティ溢れる世界感を体現しています。
特にこのマリアカルラが着用しているルックは、私個人もかなりお気に入りで、ただいま虎視眈々と狙っているところです。。
プリントで主張しつつ、品のある大人のフェティッシュを表現しているところにエレガンスを感じます。


さて、あなたはこの“アニマル”が好きですか?
それとも抵抗がありますか?
多くのブランドで見られたわけではないので、トレンドという域にまでは到達しないのかもしれませんが、暗く重くなりがちな秋冬ファッションにはこういうインパクトがあってもいいかもしれませんね。


ファッションエディター&スタイリスト
近藤陽子

Fashion editor & Stylist
Yoko Kondo

●巷のファッショントレンドはここでもチェック!


2011年5月20日金曜日

昨今のビューティー業界事情は?

こんにちは、川原好恵です。

先日、5月16〜18日に開催された「ビューティーワールドジャパン」
行ってまいりました。

「ビューティーワールドジャパン」は1998年から開催されている
日本最大の美容関連の国際見本市。
震災の影響もあったようてすが、中国パビリオン、フランスパビリオンも
設けられ、3日間で43,218名の入場者があったとのこと。
海外からの出展者の姿も数多く見られました。
ビジネスセミナーのプログラムのテーマを見ると・・・
「中国での化粧品登録について」「日本化粧品ブランドが中国市場で成功を収める秘訣」など。
ビューティー市場も、中国進出をしっかり見据えて活発に動いています。

会場には、エステサロン用機器や備品、コスメ、ボディケア、ネイル用品、
最新美容器具、補正下着、ダイエット食品、紙パンツのダース売りまで、
あらゆる物を扱う会社がスタンドを設けて、
熱い商戦を繰り広げているわけです。

私は数年ぶりに会場に足を運んだのですが、
いくつか変化や特徴が見られました。
ちょっとご紹介したいと思います。

1.エステ機器はサロン→自宅→携帯へ
美顔器的なものなど、以前はサロンで使われていたものが、
自宅で使えるようになり、さらに好きな時に好きな場所で使えるように
携帯できる形態へと進化しているようです。
そう、電動ハブラシのドルツと同じような進化を
美容機器も遂げているわけです。
女性の美に対する追求心は尽きませんね。

2.まつ毛市場はまだまだ拡大中!?
まつ毛のイクステンションの浸透ぶりは理解していましたが、
想像以上にまつ毛を扱うスタンドが多くてビックリ!
「アートメイク&まつ毛関連ゾーン」というエリアも
できていました。
一見、違いがわからないまつ毛がズラリと並ぶ様は圧巻。
これからもまだ伸長する市場と考えられているのでしょうね。

3.裾野が広がるナチュラルコスメ人気
会場では「ナチュラル&オーガニックゾーン」が設けられ、
あらゆる自然植物由来のコスメがラインナップ。
「ナチュラルコスメ」とは、とてもふんわりとした呼び名。
何を持って「ナチュラルコスメ」とするのか、
「オーガニックコスメ」の基準はどこにあるのか、
売る側にも買う側にも、確かな知識が必要な時代となったようです。
会場では美容家・オーガニックコーディネーターの吉川千明氏による
セミナー「時代とリンクする"オーガニック"、今、"本質"がキーワード」も
催されていました。

そして、今展の目玉は震災を受けて立ち上がった
「チャリティーネイル・頑張れ日本! 立ち上がれネイリスト」と
題したプロジェクト。
"ネイルの技術により、「日本と、日本のネイル業界が元気を取り戻す」手伝いをしたい"
という考えをもとに、開催されたもの。


会場内には、プロのネイリストによるネイルサロン体験スペースが設けられ、
技術を受けた人は、自分で好きな金額を寄付するというもの。

ネイリスト達は自分の技術を提供することで義援金が募り、
ネイルサロン体験をした人はキレイになれて義援金が募る。
みんなが笑顔になれる、とってもステキなチャリティーイベントでした。

2011年5月18日水曜日

武漢の食 屋台編

こんにちは、中国・武漢の山田将平です。

引き続き”普段着”の武漢をご紹介していきたいと思います。
今回は”食”です。
“食”といっても様々ありますが、今回は屋台をご紹介します。

武漢にもきれいな、あるいはおいしいレストランはたくさんあります。
しかし、最近我々日本人連中が足しげく通っているのは屋台です。
夕方以降、武漢の多くの場所に屋台街(夜市とも)が出現します。
武漢を「歩けば屋台に当たる」ほどではないですが、「タクシーに10分も乗っていれば屋台街が見つかる」は、言い過ぎではないはずです。

私は勝手に屋台街を二つに分類しています。
一つ目は、食事をターゲットとした持ち帰り主体の屋台で、ランチタイムや夕方になると出現します。
二つ目は、座席があり、アルコールも用意されている屋台で、20時くらいから明け方まで営業します。
屋台街の風景
屋台街の風景2(すみません、ボケています。)

さて、「北京や上海にも屋台街(夜市)はあるぞ」というお声もあるかもしれません。
私も北京や上海で生活したことがないので詳しくはわかりませんが、武漢の屋台は北京、上海のそれとはやはり違うのではないかと思っています。
武漢の屋台街は、全く観光地化されておらず、日常・天然の香りに満ちているのです。
別の屋台街の風景

それでは、私が通う屋台街を例に、そのシステムをご説明します。
(ただし、あくまで一例です。他の場所では異なるシステムもあるかもしれないことはご承知おき下さい。)

武漢屋台の代表的メニューは、串焼き、炒め系(チャーハン、焼きそばなど)、餃子、ラーメンといったところで、場所によってはこれにビールが加わります。
串焼きは1元、炒め系は5元くらいから、ビールも一本3〜5元くらいなので、一人30〜50元もあればお腹いっぱいになれます。(1元≒13円)
武漢の物価に照らすと特別安いわけではないのですが、数百円で居酒屋に行っていると思えば、日本人的にはおトク感があります。
屋台メニュー例
(好きな串と麺を選んで、おでん&ラーメン風にします。)

ズラッと並んだ屋台の後ろに、これまたズラッと座席が並んでおり、適当な座席に着くと注文聞きのおばちゃんがメニューを持ってやってきます。
メニューには、串やら餃子やらごちゃまぜに書かれていますが、何を頼んでもOKです。
注文するとおばちゃんが周辺の屋台にそれを割り振ってくれます。
実は、屋台街は売り物が重複しない周辺の数軒でセットが組まれており、座席とおばちゃんは、その数軒の共有物なのです。
(背景には、日本の香具師に似たシステムがあると聞いたことがあります。)
串焼き屋台

テーブルの一例(串はゲソ。枝豆もあります。)
さて、メニューにはおもしろいことが書かれています。
『酒、飲み物は各自で準備を』
ビールは勝手に持ち込むものなのです。
近所の商店で、好きな銘柄を選べばよいのです。
一方で、屋台でも注文はできます。
屋台街にはビール専門業者がおり、スポーツ観戦のビール売り子のように周辺を歩いています。
屋台のおばちゃんにビールを頼むと、ビール売りがやってきます。
ただ、別業者なので、ビールだけはその場でお金を支払います。

メニューの豊富さやオープンな雰囲気など、表現し尽くせないところがまだまだありますが、基本的にはこのようなシステムです。
炒め系屋台
(チャーハン用の米、数種類の麺があります。隣りには餃子、春雨入りスープも。)

屋台は、衛生的にはかなり怪しいですし、特別おいしいわけでもありません。
しかし、日本人がアジアに思い浮かべる屋台街、そしてまったく観光地化されていない屋台街が武漢にたくさん残っています。
武漢はいま、急速に発展しており、武漢に少なからぬ不満のある私も、その発展を願っています。
しかし、せっかく海外に住んでいる身としては、開発を経て単にこぎれいになるだけよりは、屋台のようなアジアの香り漂う場所も残ってほしいなあ、と思わずにいられません。

2011年5月13日金曜日

最大規模の駅ビル「JR博多シティ」<後編>

こんにちは、川原好恵です。
前回に引き続き、今回も福岡・博多のお話です。

「アミュプラザ博多」の次は隣接する「博多阪急」へ。
「JR博多シティ」の核テナントです。
ここの目玉は2階、M3階、3階と3フロアにまたがった
「HAKATA SISTERS」
HAKATA SISTERSとは、
「博多の女性にとってスペシャルな、トレンドの発信地」とのこと。
大丸心斎橋に「うふふガールズ」がオープンして以来、
ギャル系ブランドを集積したフロアは、百貨店の流行のようですね。
ブランドラインナップもカフェも充実していました。




しかし、私の印象に残ったのは8Fの
「アダルトミセスのおしゃれワールド "チャーミングプラザ"」
要は、おばあちゃんのためのフロアです。


和のテイストを取り入れた服、健康シューズ、杖、補聴器、下着、化粧品、
健康食品、リフォームなど、シニアが必要とするものを
美しく、わかりやすく、若々しい印象にレイアウト。


その中に、パンツ売り場があり、70代と思われるお洒落な女性が
ストレッチジーンズを物色中。
その着こなしたるや、おばあちゃんではなく素敵な「大人の女性」。
杖や補聴器、歩きやすい靴など、年齢を重ねれば必要な物も出てくる。
しかも、どれもが決して安い買い物ではないはず。
どうせ買うなら、すてきな空間で、ファッションアクセサリーを
買うように贅沢な雰囲気の中買い物したい。
そんなニーズを捉えていますよね。

人口統計的には、圧倒的に必要性を増すのが
「HAKATA SISTERS」ではなく「チャーミングプラザ」なわけで、
私も真剣にそちら世代に向けたアクションを起こさなければと
考えさせられました。

2011年5月10日火曜日

最大規模の駅ビル「JR博多シティ」<前編>

こんにちは、川原好恵です。
今回は、福岡・博多にできた新しい商業施設のお話をしたいと
思います。
九州に来ると「福岡はアジアの玄関口」という言葉を、よく耳にします。
現状はそう簡単な話ではないのかもしれませんが、
少なくとも、公共交通機関や観光案内など、
日本語・英語・韓国語・中国語の4カ国語表示になったのは、
東京より、ずっと早かったと記憶しています。
1996年に「キャナルシティ博多」がオープンした際にこの街を訪れ、
その4カ国語表示を見て、
「この街は東京ではなく、アジアに向いているのだな」と感じました。




今回訪れたのは、3月3日にオーブンした、
福岡・博多駅の駅ビル「JR博多シティ」
オープン約1週間後に東日本大震災がおきたため、
東京にいる者にとっては、なんとなく影が薄く感じられていたましたが、
3月12日の九州新幹線鹿児島ルート全線開業に先立ちオープンした
全国でも最大規模の駅ビルあり、本来、福岡市、いえ西日本の商業施設動向の
今後を左右する、ビッグニュースだったのです。

まずは、JR九州グルーブの専門店街「アミュプラザ博多」へ。
新しい商業施設を訪れると、時代の流行りというかトレンドというか
傾向が顕著にわかって、面白いですね。
私なりにちょっとその傾向をまとめてみました。


1.休憩スペースがかなり広くて贅沢
収益や坪効率を考えると、どこまで設けるかは悩みどころでしょうが、
やはり「ホスピタリティ」「高級感」には不可欠なのでしょうね。
実際は、買い物客以外の方の休憩スペースとして活用されていることの方が
多いような気もしますが・・・・私も含めて。


2.とにかくグリーンがいっぱい
このグリーンのメンテナンス料、月にいくらかかるのでしょうね・・・。
ファッションビル出身の私だから、ついこんなこと考えてしまうけれど、
普通のお客様はそんな心配されないから、いいか。
このグリーンがちゃんと自生して、頻繁に植え替えられないことを祈ります。




3.飲食フロアの活性化が成功のカギを握る!?
9・10階の「シティダイニングくうてん」は、
ゴールデンウイークが明けた平日の12時前なのに、この人!
「牛たん炭焼 利休」の前には、約40人の行列でした。
東京の名店、有名シェフの店、地元の人気店とバラエティ豊富な
ラインナップ。
東京は「テナント見つけるの大変だっただろうな・・・」的な、
行き詰まり感が否めない商業施設も多々ありますが、
福岡出店には、まだまだ開発の余地あり!?
リーシングに余裕を感じました。



4.屋上庭園&神社は新定番
屋上に子供の遊具施設があったのは、昭和の話。
昨年9月にオープンした「銀座三越」同様、ここも屋上は
美しい庭園になっていて、
その中を子供を乗せる「つばめ電車」が走ります。
その傍らには旅の安全を祈願する「鉄道神社」、さすがJR九州の商業施設。
ドッグランがあるのも、今っぽいですね。




次回は「アミュプラザ博多」に隣接する「博多阪急」をレポートします。

2011年5月6日金曜日

英国キャサリン妃の嫁入り支度

こんにちは、川原好恵です。

4月29日に行われたウィリアム王子とキャサリン妃の
ロイヤルウエディングはご覧になりましたか?
まるでおとぎ話の一幕のようでしたね。

アレキサンダーマックイーンのサラ・バートンによる
ウエディングドレスは、キャサリン妃の知性的な美貌を
よりいっそう輝かせていました。
イギリスのSPA「JIGSAW」のアクセサリー部門バイヤーだった
キャサリン妃のファッションセンスには定評があるようですが、
自らの魅力を引き立たせる、さすがのドレスセレクションですよね。
個人的には、故アレキサンダー・マックイーンの魂を真摯に
受け継ぐ真の実力派、サラ・バートンがフィーチャーされたことを
とても嬉しく思いました。

そんな、キャサリン妃が2週間前に、あるランジェリーショップで
嫁入り支度の買い物をしたというニュースがイギリスから届きました。
キャサリン妃、妹のピッパさん、そしてお母様のキャロルさんの
3人が訪れたのは、HungerfordのBerkshireにある「Angela knight Lingerie」
キャロルさんは、ここの長年の顧客だそうです。

この店に置いているのは、Velda LauderMylapleasure state
Sally Jonesなど。
イギリスでは、高級ランジェリーとソフトSM的な小道具を一緒に置いて
プライベートタイムを楽しむ提案をしている店が多いのですが、
この店でも、フェザーの襟巻きや乗馬鞭なども扱っているそう。
オーナーのMiss Knightは、キャサリン妃が何を購入したかは、
明らかにしていないので、私達は想像をめぐらすしかないのですが・・・。

この中のVelde Lauderはイギリスのコルセットブランド。
私も数回取材したことがあり、デザイナーのコルセットにかける想い、
モノづくりに対する姿勢に感銘しました。
(最後の写真がデザイナーです)





そういえば、キャサリン妃のウエディングドレスの上半身は、
レースが重なった、かなり細身のシルエット。
もしかしたらその下には、このVelde Lauderのコルセットを
身につけていたのかも!?