2011年8月25日木曜日

フランス的エモーショナルなプロモーション

こんにちは、川原好恵です。

中国&香港の話が続いたので、本日はちょっと気分を変えて、
艶っぽい写真をご覧いただきながら、フランス事情をお話したいと思います。

文化の違いや国民性は、商品開発や展開方法に大きく関わるものですが、
ランジェリーに関わる仕事が多い私は、それを痛感することもしばしば。
その一つが、フランスを代表するブランドAubadeのプロモーションです。
Amour(愛)の国フランスの、下着に対するフィロソフィーが
見事に表現され、日本との違いを実感します。

Aubadeは、長年に渡り、「愛のLessonシリーズ」という
広告プロモーションを展開しています。
これは、モノクロの写真に、女性が男性を虜にするためのレッスンを説いた
メッセージが記されているもの。
このメッセージと連動した、商品の着こなしとポーズ、
ミソは完璧ボディのモデルの顔が映っていないこと。
女性は、このメッセージを読み説き、この写真に自分の顔を映して、
男性の前へ一歩踏み出すというわけです。

すでにこのシリーズには110を超えるレッスンがありますが、
最近の作品の中から私のお気に入りBEST10を
ピックアップしてみました。
フランス的Amourのメッセージをご堪能ください!

Lesson102「彼を眠らせないで」


Lesson101「片手を求めて…そして、残りの手も」


Lesson99「情熱をかきたてて」


Lesson94「彼をリップスティックのように扱って」


Lesson93「彼をつり上げて」


Lesson92「彼をひざまずかせて」


Lesson91「彼をとろけさせて」


Lesson90「彼の視野を広げて」


Lesson87「彼を王子様にして」


Lesson80「香りの感触で彼を酔わせて」



いかがですか?
皆さんは、どの写真がお気に召したでしょう?

何がフランスらしいかって、こんなエロティックな妄想を
かきたてる写真とメッセージが、堂々と屋外広告に使われていること。
パリ市内を走っている公共バスの後ろには、
このセクシーな下着姿の広告写真が
大きく貼られていますし、シャンゼリゼ大通りなどの
バス停の広告にも掲げられているんです。

幼い頃から、こんな写真と言葉を見ながら育った
パリジェンヌやパリジャン達だもの、恋愛至上主義になるのも納得。
アジアとラテンの文化は違うけれど、
先日レポートしたように、日本でもAKB48はじめ、旬のガールズ達が
下着姿でプロモーションを展開中。
日本らしい、今後の発展形プロモーションを楽しみにしています!

【中国雑誌】 伊周 femina 8月2日号

今回はHachette Flipacchi が中国で展開する雑誌「伊周 femina」です。薄くて軽い、持ち歩きができる女性週刊誌的体裁で、2元とお安い価格が魅力です。


中身はというと、海外セレブの記事から。先日亡くなったエイミー・ワインバーグへの追悼記事が出ていますが、中国で知られているのか彼女は?と疑問が生じます。


続いてはベッカム・ファミリー。

こういう記事に興味を持っているんですね。


そして、アディダスのタイアップ記事。右下の囲みは、短時間でも、どこでシェイプアップできる、というTipsです。でも银行のATMの前でシェイプアップする必要あるかしら。



初秋の着回し術のページ。こういう構成は日本でも一般的ですが、これを見てわかる中国レディは少ないと思います。


シーズンイベントネタとして、七夕のときにプレゼントできるグッズ紹介ページがありました。
女性向け、男性向け、カップル向け、と分けてあり、それぞれに趣向が凝らしてあります。さすがギフトの国です。


フットケアのページ。こういうところに、カリスマ***、という人が顔出しでコメントしてます。


そして、どの雑誌にも共通してある保湿化粧品の紹介ページ。中国は乾燥してますからね。


続いてベストコスメのページ。
紹介されているのがほぼ海外製品、という外資系ならではの雑誌です。中国っぽさがあまり感じられないかもしれません。

当社は、中国・香港の雑誌配送サービスを行っています。
詳細はこちらまで。
http://www.moon-cake.asia/business/magazine_delivery.html

2011年8月23日火曜日

香港での日本レストランモール、「大食瀛!」

こんにちは。香港スタッフのアキです。
またまたモンコックの話なんですが、今回は、ファッションではなく、食べ物について話をさせていただきたいと思います。

前回のモンコックの話では、香港の人たちが日本のファッションが好きだと語りましたが、香港の人たちは日本の料理も好んで、よく食べに行っています。


こちらは「大食瀛!」というモールなんですが、モンコックの地下鉄駅から歩いて10分ぐらいで、「家樂坊」という日本と韓国ファッションが売れているモールの隣にあります。「家樂坊」のレストランエリアでもありますね。「大食瀛!」は、私の記憶には、去年の11月ぐらいオープンされたので、まだ新しいレストランモールなんですね。


こちらが「家樂坊」です。


「大食瀛!」は地下モールなので、モールに入ったら、すぐエスカレータに乗ることになります。
ちなみに、香港では、「瀛」という字は、普通、日本のことを示しています。日本のことを「東瀛」という場合もあります。


下に降りたら、こんな感じになります。綺麗で、歩きやすくて、日本のショッピングモールのレストランフロアの感じですねー。

このモールには、日本の人気のあるお料理のお店が6軒あります。それは、
「豚組」、「味吉ラーメン館」、「大阪王將」、「Mou Mou Club」、「18 Grams」と「Tutti Frutti」です。これからは、それぞれを少しずつご紹介していきたいと思います。

まずは、行ったことのある2軒について話をさせていただきます。
こちらが3~4回ぐらいに行ってる「Mou Mou Club」。



お店の顔と雰囲気です。
「Mou Mou Club」はしゃぶしゃぶとすき焼きの食べ放題の専門店です。
ランチは約60香港ドルで、夜は130香港ドルぐらいという手ごろの値段で、90分ほど、牛肉と豚肉を味わえます。コーラの飲み放題もありますよ。
さらに、追加で35香港ドル払うと、朝日ビールの飲み放題も提供してくれるそうです。


トッピングバーには、きのこ、野菜、大根、うどんといった食材と、さまざまなソースをいつでも自由に取れます。特に、豆腐とうどんがおいしいです。毎回、友達と行ったら、必ずたくさん食べちゃいます。


こちらが一回しか行ってないラーメン屋さん、「味吉ラーメン館」です。
なぜ豚がロゴになったとは!・・・よくわからないのですね。
かわいいからのかしら?スープが豚肉で作ったからのかしら?


ラーメン屋さんですが、うどんもあります。
私が食べたのは、豚骨ラーメンで、友人がうどんでした。
ラーメンのお皿はけっこう大きくて、届いてきたら、びっくりしました。普通のラーメンのお皿の2倍にもありますよ。値段は日本と同じぐらい、80香港ドル~100香港ドルでした。


餃子も注文しましたが、普通な感じなんですね。
やはり、餃子といえば、次に紹介したい「大阪王将」なのかな。香港で食べたことはまだありませんが。


お店の前にこんなに大きな餃子があって目立ちますね。みんなに注目されるはず。


食べたことはないのですが、餃子はこんな感じです。おいしそうですね。

さて、豚カツも日本料理に欠かせないので、このモールにも専門店があります。


それが「豚組」です。なんか、おしゃれな豚カツのお店ですね。
洋食か、カフェのような感じなのに、和食ですね。
こちらにも行ったことがないので、味はわかりませんが、豚カツといえば、個人的には、やはり、「とんかつ和幸」だと思いますね。日本にいたときに、行ってましたが、忘れられないほどおいしかったと思います。


「18GRAMS」、「Mou Mou Club」の向こうにある、和風洋食のお店です。


こちらにも行ったことがないので、味はわかりませんが、軽く休憩できる、喫茶店みたいなお店ですね。

最後になりますが、フローズンヨーグルトのお店「Tutti Frutti」です。


こんなお店は日本でも、最近人気が出てきているらしいですね。好きなサイズのカップを選んで、好きなヨーグルトの味、量、トッピングまでコントロールできます。まるで、自分の作品を作るという感じです。なので、お会計は重量で計算します。


完成品の一つ。かわいいですね。


夏にはアイスや冷たい飲み物がずっと定番でしたが、今年から、フローズンヨーグルトも殺到してきましたね。おしゃれだし、自分で作るという考えもすばらしいので、香港の若者にはもう流行っていますよ。

さて、6軒のお店を紹介しましたが、一つのモールとして、集客するためには、、やはり、広告でしょう。


私はこのポスターを一時的に、地下鉄の中とか、街の目立つところに見かけたことがあります。すごくいいポスターだと思います。

日本料理で若者が対象なので、日本の食材でモデルの顔につけたり、かっこいいキャッチャフレーズで、人の目を引き付けますね。

日本語もついていますね。中国語と日本語を混乱しているようですが・・・
「日本からだよ!」と強調して伝えるために、香港では、よくそういうことがありますね。

地下モールだし、入り口もあんまり目立つではないので、このポスターのインパクトのおかげで、新しく出来たモールが集客することができたと思います。

中国語になっていますが、お店の詳しい情報、写真などはこちら:
http://www.openrice.com/special/feature.htm?cmsid=357

2011年8月22日月曜日

「中国式ファッション誌 撮影実話」 第2回 VoCE8月号 7月20日発売

今回は立て続けで2回の出張をし、3本の撮影をするという激務でした。
なんか、もう新幹線感覚です。

こちらは、VoCEのファッションページ。「トルコ風」という難しいテーマでした。
中国人が考えるトルコって何? どういったイメージなの? って疑問を抱きつつ貸し出しに向かいました。担当編集も同行してくれたので、「これは?」「これなんてどう?」というやりとりで段々判ってきました。

彼らの考えるトルコ風とは「柄が大きい」その一言に尽きるようです。
であれば、かなりの候補があると言えます。
・・・で、DRESSCAMPをまた、使いました。



これはバックスタイルにかなり凝った作りです。
それを写真にするためなんとヘアメイクのアシスタントがフリルの端っこにピアノ線をつけてひっぱっるという荒技を繰り出しました!!
「マジで??」と驚きましたが、上がりを見て、「ま、これはアリかも」と思いました次第。

さらには、ドサクサ紛れ?でかなりマリンなボーダー柄のものも入れてしまいました。


自分的には「どこがトルコ風やねん!」と突っ込みどころ満載でしたが、頭に巻いたスカーフがどことなくトルコ風?いいえ、エルメス風!!
なんですが・・・写真って不思議でなんとなーーーくそう見えていませんか?
更には、この最後のロンパス風パンツ、スタッフ全員に大好評でした。ブランドはRENOWNのセレクトショップ、MANOのもの。まだ中国での店舗が少ないですが頑張っているブランドです。

この日、ロケのスタートは16時半、ここからメイクを開始していたら、いきなりの雷雨!!
北京では雨がとっても珍しいのです。
わたしは「大丈夫??」と心配していましても、皆さん涼しい顔で「北京は雨はすぐ止むから〜」と暢気なのです。大陸的と島国的な感覚の違いでしょうかね?

で、のんびりとロケ地=SORANA(ちなみにこのソラナは以前ファッションショーでも使っている場所に行ったものの、豪雨は継続中。
すると編集者がいきなりアラビア風レストランへ交渉し、ロケ決定!「え?これでオッケーなの??」というほどあっさりオッケーなのですよ。


そんな訳で、アラビア風なトルコ風なページとなりました。
終了はなんと、深夜1時半! 
誰一人文句も言わず黙々と仕事をしていました。思った以上に皆さん頑張り屋さんです。