2011年4月1日金曜日

武漢はもう桜が満開です

長江大橋から眺める市内。
左が漢口、右が武昌。

はじめまして、昨年9月から中国の内陸都市、武漢に留学中の山田将平と申します。
これから武漢での日常生活の様子をご紹介していきますので、よろしくおねがいします。

北京や上海など目覚ましい発展を遂げている中国ですが、内陸都市の様子は日本からなかなか窺えません。
実は私もこちらに来るまで武漢が中国のどこにあるのかさえ知りませんでした。
そんな何も知らずに来た私がこちらで気づいたこと、感じたことは、日本のみなさまにも共感していただきやすいのではないかと思っています。

さて、武漢がどこにあるのか知らなかった私ですが、日本の友人知人からもしばしば「武漢はどこにあるの?」と聞かれます。
それにはいつもこう答えています。「北京から広州(または香港)に縦線が、上海から重慶(または成都)には横線が引けます。北京、上海、広州、重慶のダイヤモンドの真ん中が武漢です。」
わかりにくい説明かもしれませんが、確かにこのような位置にあります。
もしお手元に中国地図があればぜひご確認ください。
ウイグルやチベットを除けば、中国の真ん中にあります。
既に桜が満開の武漢市内。
旧日本軍が武漢大学に
植えた桜には多くの人が
訪れる。

陸路では中国内の要衝に当たるようで、日本でもニュースになったことのある最高時速340km/h以上の高速鉄道も整備されています。
これら、他都市とのアクセスや交通事情なども、実際の乗車経験などを踏まえてご紹介していきます。

私も含め多くの日本人にとって未知の地武漢ですが、市内を見ると中心に長江が流れています。
武漢で初めて迎えた週末には、わざわざ長江を見に出かけたことを覚えています。
市内を南北に流れる長江を境にして、西側に漢口(汉口、ハンコウ)、漢陽(汉阳、ハンヤン)、東側に武昌(ウーチャン)という地域に分かれています。
ちなみに武漢という地名もこの3つの地域の頭文字を合わせたものです。

おおまかには漢口にビジネス・商業と市政府、漢陽に工業、武昌に大学と省政府が集まっています(留学中の私が住んでいるのも武昌です。)。
ただし、この色分けはあくまでおおまかなもので、たとえば武昌にも大きなショッピングセンターが驚くほどたくさんありますし、企業も集積しています。
ショッピングセンター建設現場。
奥は仏・カルフールも入るショッピングセンター。

武漢そのものが非常に大きな都市であるのと、さらに街の中心に長江もあるので、良く言えば各地域が独自に、悪く言えば無秩序に発展しています。
こちらに半年以上住んでいますが、いまだに武漢の中心がどこなのかはいまいちわかりません。

一方で、もちろん日本や中国の沿岸都市とは比較になりませんが、日本人と変わらないファッションの人もいれば、高級自動車も目にします。
また、日本人が満足するような一般的な日用品や食品もそれほど難なく手に入ります。
しかし、”一般的な”、”それほど”のあたりが重要なポイントで、現在進行形で急発展している武漢のおもしろさでもあります。
このあたりももちろん詳しくご紹介していく予定です。

初回は、やや抽象的な話ばかりになり申しわけありません。
私も武漢に来てまだ半年ですので、日本のみなさまとほぼ同じ視点で中国内陸都市・武漢の姿を探っていきたいと思います。

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