2011年4月19日火曜日

武漢にもあった新天地

こんにちは、中国・武漢の山田です。

早速ですが、みなさんは上海の『新天地』をご存知でしょうか。
最近では、上海の必須観光ルートの一つになっているという、旧建築物を再開発した、レストランやバーが集まるエリアです。
外国人も多く訪れていると聞きますし、日本のみなさんの中にも訪れたことがある方も多いのではないでしょうか。
私も観光で訪れたことがありますが、2006年と昔の話になります。

さて、先日武漢にいる数少ない日本人の方から「武漢にも新天地がある!」との情報を得ました。
このとき私の頭には真っ先に「そんなはずがない。」「中国は国内のものまでパクるのか?」という言葉が浮かびました。
驚くというよりほとんど信じていません。
しばしば上海の新天地のすばらしい評判を耳にするだけに余計です。


武漢天地の風景1

このブログでもお伝えしていきますが、武漢には「そんな上等なものがここにあるはずがない!」と思わせる要素はたくさんあるのです。
しかし半信半疑でネット上を調べてみると、『武漢天地』が見つかりました。
本当に上海の新天地と同じ系列のようです。(ただし、名称は『武漢天地』)

この時点でもまだ一部疑っていたのですが、早速現地に行って確かめてみることにしました。

悪路をバスに揺られて1時間強、『長江二橋』という大きな橋を越えた先に、高層マンションが林立するエリアが現れました。
近くでバスを降り、マンション群を抜けると武漢新天地はありました。
(※高層マンション群も同じデベロッパーによる一体的な開発なようです。)

煉瓦風の建物や整えられた歩道がある非常にきれいな(clean & beautiful)エリアです。
(同じきれいでも、武漢にはなかなかcleanがありません。)

例えが適切かはわかりませんが、物理的な外観から感じる雰囲気は日本の郊外型アウトレットモールに似たもの、人々の雰囲気はそれよりももう一段落ち着いたものを感じます。


武漢天地内のあるカフェの店内より

お店でいただいたケーキ20元
武漢にも新しく近代的な、あるいは巨大なショッピングモールはたくさんあります。
しかし、そこでは商品陳列、客、店員など様々ものから、良くも悪くも中国、武漢独特の雰囲気、匂いが醸し出されています。
この新天地にはそのような雰囲気や匂いはほとんどありませんでした。

私もまだまだ武漢のことは知らないことだらけですが、『武漢天地』が武漢の中では最も感度の高い消費エリアに属することは間違いないでしょう。
これは常々感じていることですが、内陸にも富裕層はたくさんいますし、高層マンション、高級車もあふれています。
つまり、金はあるし、物もいくらでもあります。

武漢天地の風景2


しかし、雰囲気や空気あるいはサービスを買えるところは多くありません。
その点で、武漢天地は感度の高い消費者にとっては貴重な場ですし、一方で、武漢にも感度の高い需要がある程度存在するということでしょう。

ただし、写真にもありますが、現地の人通りはそれほど多く感じませんでした。(撮影日は祝日三連休の中日)

日本ならば、まずまずの人出かもしれませんが、ここは各地で人が溢れている中国です。
富裕層に限っても、武漢人の感度がまだ追いついていないということかもしれません。

もちろん正確な答えはありませんし、私の感覚的な見解です。
なお、デベロッパーのサイトによると、上海、武漢の他に、大連、広州、重慶、広東省仏山にも新天地があるようです。

武漢天地周辺で建設中の高層マンション

このブログもまだ3回目です。
まだまだ武漢の真の姿をご紹介できていないのですが、今回は武漢の中でも特別に良いところを採り上げてしまいました。

そこで最後に一つだけご注意ください。
「武漢には上海と同じ新天地がある」のではなく、「武漢にも上海と同じ新天地のようなところ”も”ある」ということです。
実は武漢天地の中にも、痰を吐くおじさんや立ち食いしながら接客する店員がいたのは、ここだけの秘密です。
それを見て「ああ、やっぱりここは武漢だ」と、なぜか安心してしまいましたが。


武漢天地 http://www.wuhantiandi.com/home/tabid/39/language/zh-CN/Default.aspx
SHUI ONLAND(デベロッパー) http://www.shuionland.com/sol/tabid/111/Default.aspx

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