2011年3月27日日曜日

伝説のNYブランド、再び。

こんにちは、エディター&スタイリストの近藤です。


さて、今回はNYファッションウィーク中に訪れた「HALSTON(ホルストン)」のプレゼンテーションの模様をお届けしたいと思います。


「ホルストン」は、1970年代にアメリカン・ファッションを確立したロイ・ホルストン・フローイックによって誕生したブランド。
彼自身が時代を象徴するファッション・アイコンであり、70年代の快楽主義者だったことでも有名です。
ライザ・ミネリやアンディ・ウォーホル、ビアンカ・ジャガーなど、その時代を謳歌したNYセレブ達と伝説のクラブ、スタジオ54の常連だったことは今でもファッションの語り草になっているほど。
いまは、サラ・ジェシカ・パーカーがこのブランドの取締役兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーになって、日本でも再び注目されていますね。
(ちなみに、サラは現在「ホルストン・ヘリテージ」のデザイナーも務めています)


NYではカルバン・クラインやダナ・キャラン、ラルフ・ローレンに並ぶほど知名度があったのですが、1973年に会社を売却して以来、しばらく存在感が影を潜めていました。
しかし前述のサラに加え、ロンドンの若手のホープ、マリオス・ショワブをメインコレクションのクリエイティブ・ディレクターに迎えたことによって再び熱い視線が集まっています。


「ホルストン」といえば、とことん無駄をそぎ落としたミニマルなラインに、流れるようなドレープが特徴。
70年代のグラムールを象徴するセクシーなジャージードレスは、いまも貴重なアーカイブとして現代風にアレンジされています。


昨年はホルストン自身を題材にしたドキュメンタリー映画も公開され、ファッション業界を中心に話題になりました。
新時代のデザイナー、マリオス・ショワブ(下記写真)自身はコンセプチュアルな作風で知られるデザイナーですが、「ホルストン」の魅力や長年愛される理由をよく理解し、女性のリアルライフに合ったデイリーウェアをうまく表現していると思います。


とにかく合間にはランウェイも立て込みハードスケジュールだったにも関わらず、大勢の人が会場に駆け込んでいたのが印象的でした。
日本人女性にもオンオフ問わず取り入れやすいデザインであると共に、アクセサリーを加えるだけで瞬時に昼から夜の服へと変化する万能性の高さも忙しい女性にもぴったりです。


ファッションエディター&スタイリスト
近藤陽子

Fashion editor & Stylist
Yoko Kondo

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